哲学者たち 005.「存在こそがすべて」と説いた哲学者──パルメニデスとは? 「無は存在しない。あるのは“あるもの”だけだ」。 この一見当たり前のようでいて、世界の根本を揺るがす考えを提示したのが、古代ギリシアの哲学者パルメニデスです。 彼は、感覚に頼ることなく、理性だけを道しるべとして「存在とは何か」という難問に挑みました。 すべてが変化し続けると説いたヘラクレイトスとは正反対の立場に立ち、「変化は幻想である」と主張したその思想は、後世の哲学に強烈なインパクトを残しました。 2025.07.29 哲学者たち