哲学者たち 005.「存在こそがすべて」と説いた哲学者──パルメニデスとは? 「無は存在しない。あるのは“あるもの”だけだ」。 この一見当たり前のようでいて、世界の根本を揺るがす考えを提示したのが、古代ギリシアの哲学者パルメニデスです。 彼は、感覚に頼ることなく、理性だけを道しるべとして「存在とは何か」という難問に挑みました。 すべてが変化し続けると説いたヘラクレイトスとは正反対の立場に立ち、「変化は幻想である」と主張したその思想は、後世の哲学に強烈なインパクトを残しました。 2025.07.29 哲学者たち
哲学者たち 004.変化の中に真理を見出した哲学者──ヘラクレイトスとは? 古代ギリシアの哲学者ヘラクレイトス(Heraclitus, 紀元前540年ごろ - 紀元前480年ごろ)は、「万物流転(パンタ・レイ)」や「火の哲学」で知られる、深遠で神秘的な思想家です。エフェソス(現在のトルコ西部)に生まれた彼は、自然哲学者であると同時に、後世の哲学や文学にも大きな影響を与えた“孤高の探究者”でした。 2025.07.28 哲学者たち