哲学者たち 015.自我と自由を追い求めた哲学者 – フィヒテとは? 「すべては“自我”から始まる。」 この大胆な言葉で哲学の地平を切り開いたのが、ドイツ観念論の先駆者、ヨハン・ゴットリーブ・フィヒテです。彼はカントの批判哲学を出発点としながら、より能動的で主体的な哲学体系を打ち立てました。その中心には、人間の「自由意志」と「自我」という概念があります。今回は、フィヒテの思想とその意味を現代的な視点で掘り下げてみましょう。 2025.08.08 哲学者たち
哲学者たち 014.批判と理性をつきつめた哲学者 – カントとは? 「理性は、自ら立てた問いに対して、自ら答えを出す力を持つのか?」このような根源的な問いに真剣に向き合い、近代哲学に一つの到達点を築いた哲学者がイマヌエル・カントです。彼は合理主義と経験論の対立を乗り越えようと試み、壮大な批判哲学体系を打ち... 2025.08.07 哲学者たち
哲学者たち 013.懐疑の力で世界を見つめた哲学者 – ヒュームとは? 「本当に私たちは“因果関係”を理解しているのだろうか?」 日常の常識に鋭くメスを入れ、経験に基づいた世界の見方を探求した哲学者がいます。それが、スコットランド出身の哲学者デイヴィッド・ヒュームです。理性や科学に絶対の信頼が置かれていた18世紀、彼は「人間の認識には限界がある」という冷静な懐疑のまなざしを私たちに投げかけました。今回はそんなヒュームの人物像と思想に迫ります。 2025.08.06 哲学者たち
哲学者たち 012.経験から世界を理解した哲学者──ロックとは? 「人は白紙の状態で生まれる」。この言葉を聞いて、どのようなイメージを抱くだろうか。私たちの知識や価値観は生まれつきではなく、経験を通じて形づくられる──こうした思想を唱え、近代哲学の転換点を作り上げた人物がジョン・ロックである。現代においても教育、政治、自由の在り方に多大な影響を与える彼の思想は、今なお多くの人々にとって学ぶ価値のある哲学的遺産である。 2025.08.05 哲学者たち
哲学者たち 010.理性の光で真理を切り開いた哲学者──デカルトとは? 哲学の世界において、「近代の扉を開いた人物」として語られるのがルネ・デカルトです。「我思う、ゆえに我あり(Cogito, ergo sum)」という言葉は、多くの人にとって耳馴染みがあるかもしれません。曖昧な常識や権威を疑い、自分の理性で真理を見つけ出そうとしたその姿勢は、科学や論理の発展にも大きな影響を与えました。では、彼はどのような人物で、どんな思想を持ち、どのように後の時代に影響を与えたのでしょうか。 2025.08.03 哲学者たち